ゴットホルド・ベック著
主に愛されているひとびとへの祈り
このマリヤは、主に香油を塗り、髪の毛でその足をぬぐったマリヤであって、彼女の兄弟ラザロが病んでいたのである。そこで姉妹たちは、イエスのところに使いを送って、言った。「主よ。ご覧ください。あなたが愛しておられる者が病気です。」イエスはこれを聞いて、言われた。「この病気は死で終わるだけのものではなく、神の栄光のためのものです。神の子がそれによって栄光を受けるためです。」(ヨハネ11・2~4)
この章のテーマは、「主に愛されているひとびとへの祈り」です。
ラザロはうたがいもなく、自分の姉妹たちによって愛されていました。しかしこの聖句には、「主イエス様がかれを愛された」ことが明確に語られています。
「主よ。ごらんください。あなたが愛しておられる者が病気です」。いいかえれば、
「主よ。ごらんください。あなたが、いままでずっと愛してくださった者が、いま病気です」